「電線」が時代の主役になる日が来た。古河電気工業、今まさに沸騰中!
「電線」が時代の主役になる日が来た。古河電気工業、今まさに沸騰中!
スマホの画面でこのチャートを見て、思わず二度見した人も多いんじゃないでしょうか。5月13日、株価54,390円、前日比プラス7.85%、そして「年初来高値」の文字。古河電気工業(証券コード:5801)、いったい何が起きているのか。改めて丁寧に見ていきましょう。
そもそも古河電気工業ってどんな会社?
創業は1884年という超老舗の非鉄金属・電線メーカーです。「メタル」「ポリマー」「フォトニクス」「高周波」という4つのコア技術を軸に、光ファイバーケーブルなどのデータセンター関連製品、ワイヤハーネスなどの自動車部品、エネルギーインフラ向け電力ケーブルなど幅広い製品を世界に届けています。 要するに「縁の下の力持ち」として、現代社会の通信・電力・自動車を影で支えてきた会社です。
最新決算(2026年3月期)がとにかくすごい
昨日(2026年5月12日)に発表されたばかりの本決算が、市場を大きく動かしました。
営業利益は639億円で、予想比プラス79億円となり、全セグメントで予想値を上回りました。 
通期の着地点を見ると、連結売上高1兆3,000億円、連結営業利益560億円、連結経常利益650億円、親会社株主に帰属する当期純利益540億円という結果になりました。 純利益は前年比で実に2倍超という驚異的な改善です。
好業績の背景には複数の要因があります。円安の進行が全セグメントで売上・利益を押し上げたほか、情報通信ソリューション事業ではデータセンター向け投資需要の継続で関連製品の販売が伸長。エネルギーインフラ事業でも電力ケーブルと産業電線の販売が堅調でした。 
AI・データセンター需要が最大の追い風
株価を語るうえで外せないのが、この構造的なテーマです。
生成AIの急速な普及により、世界中でデータセンターの新設・増設が続いており、それに伴って通信インフラの中核である光ファイバー需要が高水準で推移しています。 
古河電工はここに本気で投資しています。2026年3月には世界最高クラスとなる13,824心の超多心光ファイバーケーブルの量産を開始し、大容量通信ニーズへの対応体制を強化しました。さらに2026年4月には専用工場の新設により生産能力を従来比2倍以上に拡大し、AIデータセンター向け需要の取り込みを本格化させています。 
もはや「昔ながらの電線屋さん」というイメージは過去のものになりつつあります。
株主への還元も積極的に強化
業績だけでなく、株主に対するメッセージも強まっています。
2025年度の期末配当は1株あたり210円を予定しており、2026年2月に公表した160円から50円の増配となります。さらに2026年度(来期)の年間配当は1株あたり220円を予想しており、中間配当の再開も予定しています。 
そして、もう一つの大きなニュースが株式分割です。2026年7月1日を効力発生日として、普通株式1株につき10株の割合で株式分割を行う予定です。 これにより1株あたりの価格が下がり、より多くの個人投資家が購入しやすくなります。
チャートが示すもの
スクリーンショットの1カ月チャートを見ると、4月下旬から急激に上昇し、5月13日には年初来高値を更新しています。25日移動平均線(青線)は41,130円付近で上昇トレンドを維持しており、75日移動平均線(赤線)も緩やかに右肩上がりです。テクニカル的にも強い上昇基調にあることが読み取れます。
国内電線大手の古河電工、住友電気工業、フジクラは、AIデータセンター向けの需要増加を追い風に2024年以降、株価上昇が続いてきました。 電線セクター全体がAI時代の恩恵を受けるなかで、古河電工はその中心にいます。
まとめ:「電線」は地味じゃなかった
創業140年を超える老舗が、AI・データセンターという最先端テーマの中核プレイヤーとして再評価されています。決算は全方位で好調、生産能力は拡大中、配当は増加、株式分割で買いやすさも向上。チャートが年初来高値を更新し続けている理由が、数字を見れば納得できます。
投資はあくまで自己判断・自己責任で行うものですが、古河電気工業という会社がいま歴史的な転換点にいることは、多くのデータが示しています。「電線」が時代の主役になる瞬間を、私たちはリアルタイムで目撃しているのかもしれません。
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