ispace(9348)が年初来安値397円に肉薄 赤字130億円の見通しと欧州提携ラッシュをどう読むか
ispaceは月面輸送サービスと、月面着陸船や探査車の開発を手がける東証グロース上場の宇宙企業です。2010年に設立され、東京に本社を置き、CEOは袴田武史氏です。2023年4月にはHakuto-Rのミッション1が月面着陸に失敗しています。最近は月周回衛星を使った通信・測位サービス「ルナ・コネクト」の構想も打ち出しています。
※この記事は情報整理を目的としたもので、投資判断はご自身でお願いします。
夜間PTSも403.5円で、東証の終値より0.88%高い。下げ止まりのサインでしょ!」
数字で見ると、年初の始値469円から約14%下落、5月29日の年初来高値710円からは約43%下落している。
たとえるなら、710円で買ったお弁当が今は半額弱になっている状態だ。安いのは事実だが、安いから美味しいとは限らない」
あの勢いがまた来るかもしれないよ!」
買い気配で入った人が、翌日に大量に降りた形だ。花火が派手に上がった分、翌日の後片付けも大きかった。
……ただ、材料の中身は悪くなかったはずなんだが。なぜ素直に上がり続けない」
9月の動きを見てごらん。406円から417円あたりの狭い箱の中を、静かに下へ傾いておった。8月末の431円から、10月2日の402円までじゃ。
9月18日には、Argo Spaceとの契約発表で421円まで続伸した場面もあった。それでも2週間ほどで元の水準に戻っておる。上げても戻される、というのが今の相場の癖じゃな」
しかも397円は、データ上は上場来安値でもある。ここを割ると、チャートの上に下値の目安がなくなる。床が抜けたとき、人は踏みとどまる場所を探せなくなるものじゃ。
ここまでが、危ない橋と安い値札の境目と考えておくのがよいじゃろう」
米国で開発していた月面着陸船のエンジン変更などで、開発コストがかさむためだ。エンジン変更にあたっては36億円の損失も計上している。
8月7日には第1四半期決算も出ているが、内容の詳細は今回の調査では確認できていない。ここは不明として扱う」
ただし、収穫が確実という意味ではない。ミッション3の打ち上げは、3月の発表で2027年から2030年に延期された。
先払いの期間が延びれば、その分だけ財布は長く持たせなければならない」
銀行から資金を引き出せた点は一歩前進じゃが、特約付きというのは、財布の中身が一定の基準を下回ると条件が厳しくなる約束事じゃ。細かい内容は開示を確認せねばならん」
ただ、Argoの契約金額は非開示で、費用の計上は最速で2027年、2027年3月期の業績予想への影響はないとされている。
つまり、今期の赤字を埋める材料ではない。……なのに株価は数日しか反応しなかった。理論上は先行して評価されてもいいはずだが」
わしは、ニュースの数より、お金が足りるかの確認のほうに重みを置く。それが長く生き残る者の考え方じゃよ」
覚書というのは、デートの約束にたとえるなら、連絡先を交換した段階だ。結婚の約束ではない。
私が注目するのは、11月中旬に予定されている中間決算だ。売上の伸びと、赤字がどこまで膨らむかを確認する最初の機会になる」
PBRも、日経は6.87倍、みんかぶは3.90倍、松井証券は4.22倍と大きく食い違っている。算出の基準の違いだろうが、理由は確認できていない。
割安かどうかを一つの数字で断定するのは、体重計が3台あって3台とも違う数字を出している状態で、ダイエットの成果を語るようなものだ」
一つ目は、年初来安値397円を守れるかどうか。二つ目は、11月中旬の中間決算での資金繰りの説明。三つ目は、今回の提携が実際の契約金額に変わる日じゃ。
ベッカー、おぬしの数字と、市場の気分が噛み合わぬ時期でもある。焦らんことじゃよ」
ただし、全財産じゃなくて、なくなっても生活に困らないお小遣いの範囲で買うよ!」
もし買うなら、決算後に数字を確かめたうえで、少しずつ分けて買う形だ」
もし持つなら、397円を明確に割ったら手放すと先に決めておくこと。買う前に、逃げ道を決めておくのが、長く相場にいる秘訣じゃよ」
■ispace(9348)の買い時・売り時を考える
ispace(9348)は、月面探査という大きな成長テーマを持つ一方、現在は株価が年初来安値圏に近く、業績面では赤字見通しが続いている銘柄です。
10月7日時点で検索から確認できた最新の東証終値は、10月2日の402円です。10月5日・6日の終値は検索では確認できないため、現在の株価は不明としています。
◆現在の株価
確認できた最新値
402円
10月2日終値
前日比-7円(-1.71%)
時価総額:約588億円
年初来高値:710円(5月29日)
年初来安値:397円(7月29日)
現在値は年初来安値397円に近く、株価だけを見ると低い水準にあります。
ただし、「安値圏だから買い」と単純には判断できません。
ispaceは2027年3月期に最終赤字130億円を見込んでおり、PERも赤字のため算出できません。したがって、一般的なPERを基準にした割安判断は難しい銘柄です。
■買い時
結論として、現在の402円付近は「少額で様子を見る候補」ではあるものの、「一気に買い向かう場面」とは判断しにくい水準です。
買いを検討する場合は、株価の位置を分けて考えると分かりやすくなります。
◆第1候補:397~410円付近
年初来安値397円が意識される価格帯です。
402円は397円からわずか5円上であり、株価が再び397円前後まで下落した場合、過去の安値が意識される可能性があります。
ただし、397円を明確に割り込む場合は注意が必要です。
「年初来安値だから必ず反発する」という保証はありません。
そのため、この価格帯で買う場合でも、最初から大きな金額を投入するより、少額から段階的に検討する方法が考えられます。
◆第2候補:380~395円付近
397円を下回ってしまった場合の次の買い場候補です。
ただし、この価格帯は現在確認できる年初来安値を下回るため、下落トレンドがさらに進む可能性もあります。
したがって「安くなったから買う」のではなく、株価が下げ止まる動きを確認してから検討するほうが慎重です。
◆第3候補:420~435円を回復した場合
これは「安値を拾う買い方」ではなく、「反発を確認してから買う方法」です。
10月2日の402円から420円台へ戻り、さらに上昇が続くようなら、短期的な下落基調が変化する可能性があります。
また、IFISのアナリスト目標株価は8月21日時点で435円とされています。
ただし、目標株価は将来の株価を保証するものではありません。
■買い時の考え方
ispaceの場合、個人的には次の3段階で考えると分かりやすいです。
397~410円
→ 安値圏での少額検討
380~395円
→ さらに下落した場合の追加候補。ただし下げ止まり確認が重要
420~435円超
→ 株価の反発を確認してから検討
特に重要なのは「一度に全額買わない」ことです。
現在は業績面の不確実性が大きいため、買う場合は複数回に分ける考え方が比較的慎重です。
■売り時
売り時については、短期と中期で考え方が変わります。
◆短期の売り時:430~435円付近
現在確認できる402円から上昇した場合、430円台はひとつの確認ポイントです。
8月末には431円付近まで戻しており、IFISの目標株価も435円です。
そのため、430~435円付近まで上昇した場合は、一部利益確定を検討する価格帯として見ることができます。
ただし、必ず売るべき価格という意味ではありません。
◆次の売り時:450円前後
7月10日の終値は445円でした。
その後、株価は400円台前半まで下落しているため、450円近辺まで戻した場合は、過去の売買が意識される可能性があります。
450円前後まで上昇した場合は、含み益が出ているなら一部利益確定を検討しやすい価格帯です。
◆強い上昇になった場合:500円前後
500円台は、現在の株価から見ると大きな上昇になります。
7月には508円でストップ高買い気配となった実績があります。
その後445円まで急落しているため、500円前後まで戻した場合は、過去の急騰局面を意識する必要があります。
短期売買を考えるなら、500円前後では利益を一部確定する方法も考えられます。
■損切りを考える価格
買い時だけでなく、下落した場合の対応も重要です。
特に397円は年初来安値です。
397円を明確に下回り、その後も安値を切り下げる場合は、買いシナリオが崩れたと考える必要があります。
例えば402円付近で購入した場合、
397円割れ
→ 年初来安値割れ
380円前後
→ 下落がさらに進んだ場合の警戒ライン
というように、あらかじめ撤退基準を決めておくと、感情的な判断を避けやすくなります。
■なぜ今すぐ強気で買いにくいのか
ispaceには非常に大きな成長テーマがあります。
10月6日にはArianeGroupとの月面探査機開発に関する戦略的協業で合意したほか、Leonardo・Telespazioとも月探査に関する覚書を締結しています。
9月17日には米Argo Spaceとの月周回衛星の打ち上げ契約も発表されています。
このように、月面探査関連の材料は継続しています。
一方で、2027年3月期は最終赤字130億円の見通しです。
さらに、月着陸船のエンジン変更に伴って損失を計上した経緯もあります。
つまり、
「将来の成長材料は強い」
一方で、
「現在の利益水準や業績には大きな不確実性がある」
という両面を持っています。
そのため、材料だけを見て高値を追うより、株価と業績の両方を確認しながら判断することが重要です。
■今後の注目ポイント
◆397円を維持できるか
現在の最大のポイントです。
397円は年初来安値なので、この水準を維持できるかが重要です。
◆420~435円を回復できるか
400円台前半から420~435円へ戻せれば、短期的な反発の強さを確認できます。
◆450円を突破できるか
450円を超えて上昇が続けば、次の500円近辺が意識される可能性があります。
◆月面ミッションの進捗
ispaceの場合、通常の企業とは異なり、月面探査ミッションの成功・進展が株価材料になりやすい点には注意が必要です。
◆11月中旬予定の中間決算
次回の中間決算では、業績の進捗や今後の見通しを確認する必要があります。
■買い時・売り時まとめ
買い候補
397~410円付近
→ 年初来安値に近い水準。少額から慎重に検討。
追加買い候補
380~395円付近
→ 397円を割った場合。ただし下げ止まりの確認が重要。
反発確認型
420~435円超
→ 株価が下落基調から反転したことを確認してから検討。
短期の利益確定候補
430~450円付近
→ 過去の株価水準や目標株価を意識。
強い上昇時の利益確定候補
500円前後
→ 7月の急騰水準を意識。
警戒ライン
397円割れ
→ 年初来安値を下回るため、下落継続に注意。
■結論
ispace(9348)は、402円付近では年初来安値397円に近く、株価だけを見ると買いを検討しやすい位置にあります。
ただし、2027年3月期は最終赤字130億円の見通しで、PERによる割安判断もできません。
そのため、
「397~410円付近で少額」
↓
「397円を維持できるか確認」
↓
「420~435円を回復できれば反発を確認」
↓
「430~450円では利益確定を検討」
↓
「500円前後では一部利益確定を検討」
という段階的な考え方が無難です。
特にispaceは月面探査という夢の大きなテーマを持つ一方、業績面の不確実性も大きい銘柄です。
株価が安いという理由だけで判断せず、今後の月面ミッションの進捗、資金調達、決算内容、業績見通しを確認しながら売買を判断したい銘柄です。
※本記事は特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではなく、公開情報をもとに株価水準や材料を整理したものです。投資判断はご自身の判断と責任において行ってください。


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