サンリオ(8136)が高値から約19%調整、営業益895億円予想と株価1,190円台の距離を3人で検証
2026年3月期は売上高1,940億円、営業利益778億円と大幅な増収増益でした。今回は、10月1日終値1,191.5円(前日比+4.0円)時点の情報をもとに、3人に語ってもらいます。
登場するのは、飛びつきがちな個人投資家の一休、数字を信じるアナリストのベッカー、相場の古参ガンジーです。
約19%も下がってる。これ、もう安いんじゃない?今すぐ買いたい!」
PBRは約9.8倍です。貯金100万円の人に、976万円の値札が付いている状態ですね。
人気の高さが織り込まれているので、下がっても割安とは言い切れません。」
それに、証券会社の目標株価は1,460円って出てたよ。今より約2割も上じゃん!」
見る物差しによって答えが割れているわけです。
……データは「買い」とも「高い」とも言っている。どっちなんだ。」
山を駆け下りた登山者が、いったん足を止めて息を整えている形じゃな。」
フィスコ(金融情報会社)も、75日線まで下げてきて反発しやすいタイミングって書いてたよ!」
しかも25日線に上値を抑えられておる。反発するか、さらに下を試すかは、まだ誰にも分からん。
一休よ、条件を飛ばして読むと火傷をするぞ。」
方向感が出ていない、というのが数字から言える範囲です。」
高値をつけた直後に下がったから、悪かったのかなって心配で。」
ただ、今期の会社予想は営業利益895億円で、前期比で約+15%です。
224億円は通期予想の約25%にあたります。1年の4分の1を終えて4分の1、つまりほぼ計画どおりのペースです。」
前期は営業利益が約+50%の急成長でした。それに比べると+11%は伸びが落ち着いた印象で、期待値とのズレが一因かもしれませんが、これは推測です。
……増益なのに下がる。理屈では説明しきれない動きですね。」
テストで80点を取っても、毎回100点を取ってきた子が80点なら、親はがっかりするじゃろう。市場はその親に近い。点数より期待との差を見るのじゃ。」
前期は売上高1,940億円、営業利益778億円と大きく伸び、営業利益率は約40%でした。100円売って40円残る計算です。この高水準を保てるかが、今期の見どころですね。」
確認できていないことを「ない」と決めつけず、公式のIR(投資家向け情報)で最終確認をお願いします。」
2つ目は利益率です。40%前後を維持できているかを見ます。
次回決算の発表日は、今回の調査では不明でした。」
見るべきは、1,180円前後の下値が守られるかどうかじゃ。割り込めば、さらに下を試す可能性もある。」
そして一度に全部は買わず、数回に分ける。外れても致命傷にならん買い方をするのが、長く生き残る秘訣じゃよ。」
ただ、数字の面からも分割で買うのは合理的です。PERも、みんかぶの調整後で約26倍と、安くはない水準ですから。」
……って言いたいけど、ガンジーさんの言う手放す基準は、買う前にちゃんと決めておく!」
買うなら分割で、損切りの線を先に決める。相場は逃げんよ。」
【サンリオ(8136)】1,200円前後で下げ止まるか?買い時と売り時をチャート・業績から検証
■現在の株価
サンリオ(8136)の10月1日終値は1,191.5円、前日比+4.0円(+0.34%)でした。
10月2日のリアルタイム株価については、検索で確実に確認できないため不明です。提示された1,186円は、10月1日終値から計算するとおおむね整合します。
10月1日は1,156円まで下落した後、1,191.5円まで戻して取引を終えています。安値から終値まで35.5円戻しており、1,150円台では買い需要が入ったことがチャートから確認できます。
なお、10月1日時点の発行済株式数は約12.77億株、時価総額は約1.52兆円です。Google Financeに表示される数値とは大きな差があるため、株価・時価総額を確認する場合は、東証・株探・みんかぶなど複数の情報を照合する必要があります。
■現在のチャート
サンリオは8月10日に年初来高値1,470円をつけました。
その後は下落基調となり、
8月10日 1,470円
9月4日 1,265.5円
9月11日 1,188.5円
9月29日 1,178円
9月30日 1,187.5円
10月1日 1,191.5円
という流れになっています。
1,470円から1,191.5円まで下落したため、高値からは約19%の調整です。
一方、9月29日の1,178円、9月30日の1,187.5円、10月1日の1,191.5円と、直近では1,180円前後から1,200円近辺で値動きが落ち着きつつあります。
10月1日の安値は1,156円だったため、今後のチャートでは1,150円台が重要な下値水準として意識されやすいと考えられます。
■買い時
現在の1,190円前後では、いきなり大きな金額を投入するよりも、1,150~1,180円付近で株価が下げ止まるかを確認する方法があります。
買い時を考える場合の参考水準は、
・1,180円前後
・1,150~1,160円前後
・1,200円を明確に回復した場合
の3つです。
まず1,180円前後は、9月下旬から株価が何度か反応している水準です。
ここで下げ止まり、1,200円台を回復してくるなら、短期的な反発を確認するポイントになります。
一方、1,150円台まで下落した場合は、10月1日の安値1,156円があるため、この付近で売買が拮抗するかを確認したいところです。
ただし、1,150円を割り込んだから必ずさらに下落する、あるいは1,150円で必ず反発するという意味ではありません。
さらに安全側を見るなら、1,200円を回復して、その後も1,200円前後を維持できるかを確認してから検討する方法もあります。
つまり、
【慎重型】
1,150~1,180円付近で下げ止まりを確認
【中間型】
1,180円前後で値固めを確認
【順張り型】
1,200円台を回復してから確認
という考え方になります。
■売り時
売り時を考える場合、まず意識したいのは1,300円前後です。
9月上旬には1,300円台から1,338.5円まで上昇しており、現在の1,190円前後から見ると、1,300円は心理的にも重要な節目です。
次に意識されるのが1,330~1,340円付近です。
ここは9月4日の高値1,338.5円があるため、株価が反発した場合には戻り売りが出やすい可能性があります。
さらに上昇した場合は、1,400円前後、そして年初来高値1,470円が大きな節目になります。
したがって売却を検討する水準としては、
・1,300円前後
・1,330~1,340円前後
・1,400円前後
・1,470円前後
を段階的に確認する方法があります。
一度に全部売るのではなく、保有数量に応じて複数の水準で利益確定を検討する考え方もあります。
■下落した場合の注意点
逆に、1,150円台を明確に割り込み、さらに安値を更新する展開になった場合は注意が必要です。
特に、
1,150円割れ
↓
1,100円前後
↓
1,050円前後
と下値を切り下げる展開になる場合、単純に「安くなったから買う」と判断するのではなく、出来高やチャートの形を確認する必要があります。
サンリオは5月7日に年初来安値818.8円をつけ、その後1,470円まで大きく上昇しています。
そのため、現在の株価が以前より高いからといって、必ずしも割安とは限りません。
■業績面
2026年4~6月期は連結営業利益が224億円となり、前年同期比11.1%増でした。
2026年3月期は売上高1,940.88億円、営業利益778.59億円でした。
会社予想では、2027年3月期について売上高2,298億円、営業利益895億円、純利益638億円が示されています。
業績そのものは利益成長を見込む内容ですが、株価はすでに大きく上昇した経緯があります。
そのため、今後の株価を考える場合は「業績が良いか」だけでなく、「現在の株価にどこまで成長期待が織り込まれているか」も重要になります。
■サンリオの今後の材料
サンリオではキャラクター事業に加えて、ゲーム、アニメーション、SNS、YouTubeなどへの展開が進んでいます。
2026年9月には「Sanrio Kawaii Me Live!」の2027年1月グローバルリリースが発表されました。
また、10月には「KUROMI’S MYSTERIOUS DEPARTMENT STORE」の期間限定イベントも予定されています。
こうした新しいコンテンツやゲーム、キャラクター関連事業が今後の業績にどの程度寄与するかが注目材料になります。
■チャートから見た買い時と売り時
現在の1,190円前後を基準にすると、
【買い時を検討する水準】
1,180円前後
→ 直近の値固めを確認する水準
1,150~1,160円
→ 10月1日の安値付近。下げ止まり確認が重要
1,200円台回復
→ 下落トレンドからの転換を確認するポイント
【売り時を検討する水準】
1,300円前後
→ 心理的な節目
1,330~1,340円
→ 9月上旬の高値圏
1,400円前後
→ 年初来高値1,470円に向けた途中の節目
1,470円前後
→ 2026年8月10日の年初来高値
という見方ができます。
■買い時・売り時のまとめ
現在のサンリオは、8月の1,470円から1,190円前後まで調整してきた局面です。
一方で、1,150~1,180円付近では株価が下げ止まる動きも見られます。
そのため、現在のチャートを見るうえでは「1,150円台を維持できるか」「1,200円台を回復できるか」が重要なポイントになります。
買いを検討する場合は、1,150~1,180円付近で下げ止まりを確認する方法と、1,200円台を回復してから値動きを確認する方法があります。
売りを検討する場合は、1,300円、1,330~1,340円、1,400円、1,470円を段階的な目安として確認できます。
特に1,470円は年初来高値なので、ここを再び目指す展開になった場合は、現在値からの上昇幅が大きくなります。
ただし、これらはチャート・過去の株価・公表済み業績をもとにした「検討水準」であり、将来の株価を保証するものではありません。
投資を行う場合は、最新の株価、会社のIR、決算内容、業績予想などを確認したうえで、ご自身の判断で売買を検討する必要があります。
※本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではなく、公開情報をもとにした情報提供を目的としています。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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