クスリのアオキホールディングス(3549)が決算を受け15%高 会社予想の営業益+18%は本物か、3人が数字で検証
クスリのアオキホールディングスは石川県白山市に本社を置く、北陸最大手のドラッグストアです。今村証券のレポート(2026年4月)によると、28府県にドラッグストア1,086店舗(うち調剤薬局併設694店舗)、スーパーマーケット32店舗を展開しています。食品と調剤を強化した店づくりが特徴です。
今回は2026年10月2日の急騰と、第1四半期決算を材料に、3人で読み解きます。(株価は10月2日9時55分時点の画面表示で4,262円、前日比+551円、+14.85%。別の情報源では4,246円、+14.42%)
これもう乗るしかないでしょ、乗り遅れたら一生後悔する気がする!」
今日の上昇幅から逆算すると、前日終値は約3,711円です。これは私の計算で、公式値は確認できていません。
要するに、この1か月で下がった分を一気に取り戻した形です。」
だったら安心して買えるじゃん!」
急騰の初日は誰もが熱くなる。熱いときほど、財布のひもを締める練習をするものじゃ。」
……業績の数字は良いのに、評価の物差しの上限を突き抜けている。ここは冷静に見たいところです。」
でも踏みとどまるかどうかを見てから乗るって、それはそれで楽しくないなあ。」
前年同期の経常利益は72億8,400万円でしたので、単純計算で約18%の増加です。これも私の逆算です。」
つまり、前期の終盤は失速していたんです。そこからの回復を市場が好感した面があります。」
それが悪いとは言わんが、跳ねた理由が回復なのか、本格的な上昇の始まりなのかは別の話じゃよ。」
会社が「今年は320点取る」と宣言しているのに、アナリストは「288点くらいでしょう」と見ている状態です。この差が埋まるかどうかが焦点になります。」
期待が一段上がった分、次に外したときの下げも大きくなる。それを忘れんことじゃな。」
1年で稼ぐ予定のお小遣いのうち、最初の3か月で3割弱を稼いだ計算になります。4分の1が目安ですから、順調な出足です。」
配当目当てで買うには、正直あまり魅力的ではありません。主役はあくまで業績の成長です。」
前期の中間決算は12月25日に出ておる。今期も同じ時期かどうかは確認できておらんが、そこで第1四半期の勢いが続いているか、答え合わせになるじゃろう。」
なお、アナリストの平均評価は3.0(中立)でした。市場全体も、まだ強気一色ではないということです。」
ボクは今日のうちに買う派!」
【クスリのアオキホールディングス(3549)|買い時・売り時】
※2026年10月2日時点。株価はご提示の10月2日9:55時点「4,262円」を基準に整理しています。10月2日の終値は現時点では不明です。
【現在の株価】
10月2日9:55時点
4,262円
前日比+551円(+14.85%)
9月30日終値は3,685円でした。10月1日は3,711円で、10月2日は決算を受けて大きく上昇しています。
今回の上昇は、10月1日に発表された2027年5月期第1四半期決算が主な材料と考えられます。
【今回の決算はどうだった?】
かなり数字が伸びています。
2027年5月期第1四半期(6~8月)
・売上高:1,590億4,200万円
・営業利益:84億2,400万円
・経常利益:85億6,800万円
・純利益:68億6,600万円
前年同期比では、
・売上高:+13.8%
・営業利益:+16.0%
・経常利益:+17.6%
・純利益:+36.4%
となっています。特に純利益の伸びが大きく、経常利益も前年同期比17.6%増でした。
一方で、上期計画に対する経常利益の進捗率は57.5%。過去5年平均の62.1%を下回っているため、「第1四半期だけで通期達成が見えている」というほど単純ではありません。
【通期予想】
会社の2027年5月期予想は、
・売上高:6,400億円
・営業利益:320億円
・経常利益:308億円
・純利益:190億円
です。
前期実績と比較すると、
・売上高:+12.9%
・営業利益:+18.1%
・経常利益:+11.1%
・純利益:+10.9%
の計画です。
つまり、今回の第1四半期は「会社が掲げている増収増益計画に対して、利益面では順調なスタート」と見ることができます。
【ただし、10月2日の4,262円には注意】
ここが今回のポイントです。
9月30日終値は3,685円でした。
そこから4,262円まで上昇すると、
約+15.7%
です。
つまり、決算内容を評価する買いが一気に入っている状態です。
一方、2026年の年初来高値は4,815円です。
4,262円から年初来高値4,815円までは約553円。
率にすると約13%しかありません。
そのため、4,200円台で新規購入する場合は、
「決算が良かったから、そのまま買う」
よりも、
「急騰後に株価がどこで落ち着くかを見る」
という考え方も重要になります。
【買い時】
今回の場合、買い時を一つの価格だけで決めるのではなく、3段階で考えると整理しやすいです。
■買い候補① 3,900~4,050円
今回の急騰後に株価が落ち着き、4,000円前後で下げ止まる場合です。
10月2日の4,262円から考えると、約5~8%程度の調整にあたります。
決算後の上昇が維持されながら、過熱感が少し落ち着く価格帯として観察したいところです。
■買い候補② 3,700~3,850円
こちらまで調整すると、かなり見やすくなります。
9月30日終値3,685円、10月1日終値3,711円が近くにあるため、決算前の株価水準を意識する価格帯です。
この水準まで下がっても決算内容に対する評価が崩れていなければ、株価が押し目を作っている可能性があります。
■買い候補③ 3,500~3,700円
ここまで下がると、今回の決算による上昇分をかなり吐き出すことになります。
ただし、単純に「安くなった=買い」ではありません。
この価格帯まで下落した場合は、
・決算後の上昇が失速したのか
・小売業全体が弱くなったのか
・会社業績に新しい悪材料が出たのか
を確認したいところです。
【今の4,262円で買う場合】
4,262円は、私なら「一括で買う価格」ではなく、値動きを確認したい価格帯として考えます。
理由は明確で、9月30日の3,685円から短期間で大きく上昇しているからです。
決算そのものは好調ですが、株価は決算内容だけでなく「すでにどこまで織り込んでいるか」でも動きます。
したがって、
4,262円で全部買う
↓
さらに上昇すれば問題なし
↓
急反落すると含み損が大きくなる
というリスクがあります。
買う場合でも、複数回に分けて価格を確認する方法があります。
【売り時】
売り時については、年初来高値4,815円が一つの重要な目安になります。
■売り候補① 4,500円前後
4,500円付近まで上昇すると、年初来高値4,815円にかなり近づきます。
この水準では、一度利益を確定することを検討する場面になります。
ただし、「必ず売る」という意味ではありません。
決算後の上昇が続いているなら、株価の動きを見ながら一部だけ利益確定する方法もあります。
■売り候補② 4,700~4,815円
2026年1月15日の年初来高値は4,815円です。
ここは過去に実際につけた高値なので、投資判断上の節目として確認しやすい価格です。
4,800円前後まで上昇した場合は、
「さらに上昇する可能性」
と
「高値付近で売りが出る可能性」
の両方を考える必要があります。
■売りを考えたい場面
価格だけではなく、次のような動きにも注目です。
・4,500~4,800円台で上昇が止まる
・高値を更新しても出来高が続かない
・決算後の上昇分を急速に失う
・次回決算で利益成長が鈍化する
・通期計画に対する進捗が悪化する
特に「決算は良かったのに株価が上がらなくなった」という状態になった場合は、利益確定を検討する材料になります。
【チャートで見る重要ライン】
現在4,262円を基準にすると、
・3,500円台:決算前の水準まで大きく調整
・3,685円:9月30日終値
・3,711円:10月1日終値
・3,900~4,050円:急騰後の押し目候補
・4,262円:10月2日9:55時点
・4,500円:次の上値意識ライン
・4,815円:2026年年初来高値
という位置関係です。
【今回の買い時・売り時まとめ】
買いを検討するなら、
・4,000円前後まで調整
・3,700~3,850円付近まで調整
・3,500~3,700円まで下落した場合は材料を再確認
という3段階で見る方法があります。
一方、4,262円からさらに上昇した場合は、
・4,500円前後
・4,700~4,800円台
・4,815円の年初来高値
を順番に確認する形になります。
【注意したいポイント】
今回の決算は、
「売上高+13.8%」
「営業利益+16.0%」
「経常利益+17.6%」
「純利益+36.4%」
と、利益面を含めて増収増益となっています。
ただし、株価はすでに10月2日に大きく上昇しています。
したがって、
「業績が良い=今の株価が必ず上がる」
とは限りません。
また、10月2日のリアルタイム株価については、検索で取得できる情報とご提示の画面に差があります。そのため、この記事では4,262円を「10月2日9:55時点でご提示いただいた株価」として扱い、10月2日の終値とは区別しています。
通期予想についても、現時点で確認できる会社予想は売上高6,400億円、営業利益320億円、経常利益308億円、純利益190億円です。
【最終整理】
クスリのアオキHDは、第1四半期で経常利益が前年同期比17.6%増、純利益が36.4%増となり、業績面では強い数字が確認されています。
一方、株価は9月30日の3,685円から10月2日9:55時点の4,262円まで急上昇しています。
そのため、現在は「決算後の上昇を追いかけて一括購入する」というより、4,000円前後、3,700~3,850円付近などへの調整があるかを確認しながら検討する場面として整理できます。
売却については4,500円前後から4,815円の年初来高値を意識し、急騰後の勢い、出来高、次回決算の進捗を確認しながら利益確定を検討する形になります。
株価は今後も変動するため、上記は特定の売買を推奨するものではなく、買い時・売り時を考える際の価格帯と確認ポイントを整理したものです。最終的な投資判断は、ご自身の資金状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。
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