任天堂(7974)株、8,100円で軟調もみ合い 値上げと関税還付が生んだ「増収なき増益」決算の裏側



 

任天堂株、8,100円で軟調もみ合い 値上げ・関税還付で明暗分かれる決算をどう読むか
任天堂(7974)株、8,100円で軟調もみ合い 値上げと関税還付が生んだ「増収なき増益」決算の裏側

任天堂は1889年創業、京都発の老舗エンターテインメント企業。花札製造から始まり、ファミコン、ゲームボーイ、Switchシリーズを経て、現在は2026年6月発売の「Nintendo Switch 2」を主力に据える。マリオ、ポケモン、ゼルダなど強力なIPを武器に、ゲーム機だけでなくデジタル販売や映像・キャラクタービジネスにも事業を広げている。年初来は株価の乱高下が目立ち、個人投資家の間でも評価が分かれる銘柄だ。今回は現在の株価動向と直近決算の中身を、3人の投資家キャラクターとともに読み解いていく。

テーマ①:現在の株価・直近の値動きについて
👦 一休
見てくださいよ、任天堂の株価!9月25日終値で8,100円、前日比マイナス1.17%ですって。
しかも夜間PTSではさらに7,811円まで下がってるじゃないですか。これもう下落トレンド確定ですよね!?
🤖 ベッカー
落ち着いてください、一休さん。数字で見ましょう。9月15日から25日までの10営業日、株価は8,118円から8,100円と、実はほぼ横ばいです。
途中9月17日には前日比プラス4.29%の8,475円まで急反発する場面もありました。これは「下落トレンド」ではなく「方向感を探るもみ合い」というのが正確な表現です。
👦 一休
でも夜間PTSで3.57%も下がってるのは事実ですよね?何か悪材料があったんじゃ…
🤖 ベッカー
正直に言うと……その下落の具体的な要因は、現時点で確認できる情報の中には見当たりません。PTSは出来高が薄く、値動きが本体の東証取引より過敏に振れやすい性質があります。データが沈黙している以上、憶測で語るのは危険です。
🧘‍♂️ ガンジー
ふむ。数字だけでなく、もう少し長い時間軸で見てみるとよい。今年1月には年初来高値10,890円をつけたが、6月26日には年初来安値6,544円まで、実に4割近く落ちた。
👦 一休
4割ですか!?それって、1年で稼ぐ予定だったお小遣いを3ヶ月で溶かしたようなもんじゃないですか…恐ろしい。
🧘‍♂️ ガンジー
その通り。だが7月から9月にかけては6,500円台から8,000円台まで、じわじわと回復してきておる。今のもみ合いは、その回復局面がひと休みしている踊り場と見るのが自然じゃな。急落と急騰の両方を経験した銘柄は、次の一手を決めかねている投資家が多いということじゃ。
🤖 ベッカー
補足すると、PER(会社予想)は連結で30.12倍、PBRは3.20倍。割高感を指摘する声があってもおかしくない水準です。数字上は「勢いよりも慎重さが求められる株価」と言えます。
テーマ②:決算・業績・材料ニュースについて
👦 一休
8月6日に出た第1四半期決算、僕見ましたよ!営業利益が前年同期比150.5%増ですって!これもう爆益じゃないですか、買うしかない!
🤖 ベッカー
数字の見方が半分だけですね、一休さん。売上高は前年同期比9.5%減の5,178億円、実は減収なんです。それでも利益が150.5%増の1,426億円まで伸びたのは、関税還付という一時的な要因とソフトウェア販売の好調が重なったからです。
👦 一休
え、減収なのに増益…?それって来年も同じようにいくとは限らないってことですか?
🤖 ベッカー
鋭いですね。関税還付は、いわば「今月だけ臨時ボーナスが入った」ようなもので、毎月続く収入ではありません。土台となる売上高が減っている点は冷静に見る必要があります。
🧘‍♂️ ガンジー
もう一つ、忘れてはならぬ材料がある。Switch 2の値上げじゃ。今年、米国では9月1日から50ドルの値上げ、日本でも5月25日から新価格が適用された。この発表直後は株価が週明けに1割以上下落し、7,020円まで沈んだ。
👦 一休
値上げしたら儲かるはずなのに、なんで株価が下がったんですか?意味がわからない…
🤖 ベッカー
……データはこう言っているのに、なぜだ。理論上、値上げは増収要因のはずです。しかし市場は、値上げ後の販売勢いの鈍化を懸念しました。実際に2年目の販売台数見通しは1,650万台と、初年度の1,986万台を下回る保守的な数字が示されています。
🧘‍♂️ ガンジー
市場は「今いくら儲かるか」より「この先も売れ続けるか」を見ておるのじゃ。ベッカーよ、理屈が外れたわけではない。市場参加者の恐れという、数字に出にくい感情を織り込んだだけのことよ。
🤖 ベッカー
……(また勘が当たっている。悔しいが、否定できない)。次回決算は11月上旬予定です。関税還付の効果が剥落した後、本業だけでどこまで稼げるかが焦点になります。
テーマ③:今後の見通し・注目ポイントについて
👦 一休
11月の決算まで待てないですよ!今のうちに仕込んどいた方がいいんじゃないですか?
🤖 ベッカー
材料は表裏一体です。ポジティブ要因としてはSwitch 2の普及とデジタル売上の拡大、映画などIP収入の伸びがあります。一方でリスクは為替変動、部品供給の制約、そしてヒット作依存の業績構造。今のPER30倍という水準は、これらの好材料をかなり織り込んだ「期待先行」の株価とも言えます。
👦 一休
期待先行って言われると急に不安になってきました…
🧘‍♂️ ガンジー
チャートを見れば、年初からの高値10,890円、安値6,544円という大きな値幅がすでに刻まれておる。今の8,100円という水準は、その真ん中よりやや下じゃ。方向感がない今は、無理に飛び乗る場面ではない。
🤖 ベッカー
株式分割についても、今年6月末の会社発表では「多角的な視点から慎重に検討」とのコメントに留まっており、実施の有無は不明です。これも需給面での不確定要素として意識しておくべきでしょう。
🧘‍♂️ ガンジー
11月の決算で、関税還付という一時的な追い風が消えた後の「地力」が見える。そこまでは、ポジションの大きさを普段より抑えるのが賢明じゃろう。
👦 一休
うう…わかりました、ちょっと冷静になります。
まとめ:3人のスタンス
👦 一休(即買い派)
正直まだ迷ってます!でも増益決算は魅力的だし、IPの強さは世界一だと思うので、少額から様子を見ながら買ってみたいです!
🤖 ベッカー(押し目・慎重派)
現状はPER30倍と割高感があり、減収の裏に隠れた一時的な増益要因も無視できません。11月決算で本業の実力が見えるまでは、今の水準での積極的な買い増しは推奨しません。押し目を待つのが合理的です。
🧘‍♂️ ガンジー(静観・リスク管理派)
年初来で4割の急落と急騰を経験した銘柄は、まだ方向性が定まっておらぬ。今は動くより、チャートと次の決算をじっくり眺める時期じゃ。焦りは相場の敵ぞ。

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【任天堂(7974)買い時・売り時】

■現在の株価

2026年9月25日終値:8,100円
前日比:-96円(-1.17%)

夜間PTS:7,811円
東証終値比:-289円(-3.57%)
※PTSは9月26日0:23時点。

9月25日の東証では、始値8,140円、高値8,275円、安値8,092円、終値8,100円。出来高は629万5,000株でした。

■直近1ヶ月のチャート

8月末から9月上旬にかけては9,000円前後まで上昇しましたが、その後は下落。

9月4日:8,839円
9月8日:8,750円
9月10日:7,989円
9月11日:8,093円
9月17日:8,475円
9月18日:8,339円
9月24日:8,196円
9月25日:8,100円

9月8日の8,750円から9月25日の8,100円まで、約7.4%下落しています。

一方、6月26日の年初来安値6,544円からは、まだ約23.8%上昇した位置にあります。

つまり現在は、「6月の安値からかなり戻したものの、9月上旬の9,000円前後からは調整している」という位置です。

■現在の株価水準

9月25日時点では、

PER:約30.1倍
PBR:約3.20倍
予想配当利回り:約2.00%
予想年間配当:162円

となっています。

株価8,100円では、PER30倍台となっているため、単純な割安株として買うというより、今後のSwitch 2やソフト販売の成長を織り込んだ株価水準と考える必要があります。

■直近の決算

2026年8月6日に発表された2027年3月期第1四半期決算では、

売上高:5,178億円
前年同期比:-9.5%

営業利益:1,426億円
前年同期比:+150.5%

最終利益:1,474億円
前年同期比:+53.5%

となりました。

売上高は減少した一方、関税還付やソフトウェア販売などの影響で利益は大幅に増加しています。

次回決算は2026年11月上旬頃の予定です。

■今後の材料

9月8日には、Nintendo Switch 2の「ゼルダの伝説 40周年 アニバーサリーエディション」を10月29日に発売すると発表しています。

価格は62,980円(税込)で、ゼルダの伝説40周年に合わせた特別デザインの商品です。

今後は、Switch 2本体の販売状況、新作ソフトの販売、年末商戦、11月予定の決算が株価を見るうえで重要になります。

■買い時

現在8,100円付近では、いきなり大きく買うより、株価が下がった場面を分けて見る方法が考えられます。

第一の目安:7,800~8,000円

9月10日の7,989円、9月11日の8,093円、9月16日の8,126円など、8,000円前後では何度か下げ止まる動きがありました。

そのため、8,000円前後まで下がってきた場合は、チャート上の下値候補として注目できます。

第二の目安:7,500~7,800円

8,000円を明確に割り込んだ場合は、さらに下の価格帯を待つ考え方があります。

特に夜間PTSでは9月26日0:23時点で7,811円まで下落しているため、週明けに7,800円前後が意識される可能性があります。

ただし、PTS価格は通常取引の終値とは異なり、取引量も限られるため、PTSだけで買い判断をするのではなく、東証での値動きを確認することが重要です。

第三の目安:7,000~7,300円

さらに大きく調整した場合の下値候補として考えられるゾーンです。

6月26日の年初来安値は6,544円なので、7,000円近辺まで下がると、現在よりかなり低い水準になります。

ただし、株価がここまで下落する場合は、単なる調整だけでなく、業績・Switch 2販売・市場全体など何らかの新しい材料が出ている可能性もあるため、価格だけで判断しないことが重要です。

■買い方の考え方

現在8,100円なら、

8,000円前後:少額
7,700~7,800円:追加
7,000~7,300円:業績や材料を確認して追加

というように、最初から全額を投入せず、複数回に分ける方法があります。

特に任天堂は値幅が大きくなる場面があるため、買った直後にさらに下落する可能性も考えておく必要があります。

■売り時

第一の目安:8,800~9,000円

9月上旬には8,800~9,000円台まで上昇していました。

9月4日は8,839円、9月8日は8,750円、9月1日は9,103円でした。

そのため、8,800~9,000円付近まで戻した場合は、利益確定を検討する価格帯としてチャート上では意識されやすい水準です。

第二の目安:9,500~10,000円

9,000円を明確に突破して上昇が続く場合は、9,500~10,000円付近が次の確認ポイントになります。

ただし、ここではPERなどの割高感も意識されやすくなるため、決算やSwitch 2販売状況を確認しながら判断する必要があります。

第三の目安:10,500~10,900円

2026年1月5日の年初来高値は10,890円です。

この水準に近づく場合は、過去の高値圏として意識される可能性があります。

■注意したい下落ライン

8,000円を割り込んだ場合は、まず7,800円前後を確認。

そこも大きく割り込む場合は、7,500円前後、さらに下では7,000円台が次の確認ポイントになります。

一方、8,500円を回復して9,000円方向へ戻る場合は、9月上旬の高値圏を再び試す展開になる可能性があります。

ただし、これはチャート上の価格帯を整理したものであり、将来の株価を保証するものではありません。

■任天堂の買い時・売り時まとめ

現在値:8,100円

買い時の目安
・8,000円前後:最初の確認ポイント
・7,700~7,800円:下落時の追加候補
・7,000~7,300円:大幅調整時の確認ゾーン

売り時の目安
・8,800~9,000円:最初の利益確定候補
・9,500~10,000円:上昇継続時の確認ゾーン
・10,500~10,900円:過去の高値圏

現在の8,100円は、6月の年初来安値6,544円からは戻している一方、9月上旬の9,000円前後からは調整しています。

そのため、買う場合は8,000円前後を一つの確認ポイントとして、さらに下落した場合に備えて分けて買う方法があります。

売る場合は、8,800~9,000円付近で一部利益確定を検討し、さらに上昇した場合は9,500~10,000円、過去の高値圏では10,500~10,900円を確認する、という考え方になります。

今後はNintendo Switch 2の販売動向、新作ソフト、10月以降の年末商戦、11月予定の決算が重要な確認材料になります。

※上記は公開情報と株価データをもとに、価格帯や確認ポイントを整理した情報です。特定の売買を推奨するものではありません。実際の投資判断は、ご自身の資金状況や投資方針を踏まえてご判断ください。



ここまで読んでくれてありがとう! 【お願い】youtubeを5分聴いて頂けたら助かります。いや、3分で良いので聴いて下さい。

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