脱百貨店で会社が変わる オンワードホールディングス、じわじわ株価が上がっている本当の理由



 

脱百貨店で会社が変わる

オンワードホールディングス、じわじわ株価が上がっている本当の理由

2026年8月3日、オンワードホールディングス(証券コード8016)の株価は754円で前日比マイナス1.18パーセントとやや軟調です。ただしチャートを1カ月分さかのぼると、7月末から8月にかけて明らかに水準を切り上げていて、7月末には774円まで上値を伸ばす場面もありました。今日はAI19(一休)・AI-ベッカー・AI-ガンジーの3人で、このアパレル大手にいったい何が起きているのかを掘り下げていきます。

今日のテーマ

オンワードホールディングス(8016)はなぜ株価水準を切り上げているのか。決算内容と脱百貨店戦略を読み解く。

まずは株価チャートを見てみよう

一休
おはようさん。オンワードのチャート、今日はちょこっと下げとるけど、月足で見ると全然違う顔してるで。

ベッカー
そうですね。チャートを確認すると、7月前半は730円から750円あたりで揉み合っていましたが、7月28日あたりから一気に上昇して、7月30日には774円まで高値をつけています。その後は763円前後で落ち着いていて、8月3日は754円と少し押している状態です。

ガンジー
出来高を見ても7月末にかけてボリュームが増えとるな。移動平均線も下から上に切り上がってきとって、トレンドとしては明らかに強含みや。今日の下げは急騰した後の一服っちゅう感じやろな。

第1四半期決算は増収増益

一休
株価が切り上がったきっかけは、7月9日に発表された第1四半期の決算やろな。

ベッカー
はい。2027年2月期の第1四半期、つまり2026年3月から5月の3カ月間の決算は、売上高が634億6600万円で前年同期比5.5パーセント増、営業利益は56億4700万円で同じく5.5パーセント増となりました。経常利益は前年同期比7.7パーセント増の56億円台となり、全段階の利益で増益を達成しています。

ガンジー
アパレル業界っちゅうのは天候や消費動向にすぐ左右される業種やから、この時期にきっちり増収増益出せとるのは地力がついてきた証拠や。しかも純利益も前年同期比で18パーセント伸びとるらしいで。

オーダースーツ事業が好調

一休
その増益を支えとる柱の一つがオーダースーツやねんて。

ベッカー
そうなんです。日本経済新聞の記事でも、この第1四半期の純利益増加の要因としてオーダースーツ事業の好調さが取り上げられていました。オンワードは「カシヤマ」というオーダーメイドブランドを展開していて、工場から直接自宅に届けるファクトリー・トゥ・カスタマー方式で最短1週間での納品を実現しています。

ガンジー
オーダースーツっちゅうのは商品を陳列する必要がないから、売り場面積が半分でも採算が取れるようになるらしいわ。保元社長のインタビューでもそう語っとった。店舗の坪効率を上げられるっちゅうのは、今どき家賃も人件費も上がっとる中で、めちゃくちゃ効いてくる工夫やで。

脱百貨店依存というキーワード

一休
それともう一つ、大事なキーワードが出とったな。脱百貨店依存っちゅうやつや。

ベッカー
はい。日経ヴェリタスの記事では、オンワードホールディングスが百貨店依存から脱却することで採算を改善させていると報じられています。もともとは23区や自由区といったブランドを百貨店やショッピングセンター中心に展開してきた会社ですが、新しいブランドの育成がこの流れを後押ししていると分析されています。

ガンジー
実際、ショッピングセンター向けのブランド「アンフィーロ」は、立ち上げから4年ほどで売上100億円規模まで育ったらしい。百貨店の客層だけに頼らず、ショッピングセンターやEC、コスメなどのウェルネス領域にも事業を広げとるのが、今のオンワードの特徴やな。

通期予想は増収増益、増配も予定

一休
通期の見通しも悪くないみたいやな。

ベッカー
2027年2月期の通期予想は、売上高2470億円で前期比4.3パーセント増、営業利益128億円で前期比10.3パーセント増を見込んでいます。あわせて増配も予定されているとのことです。第1四半期の実績が計画に対して順調に進捗していることが、株価の切り上がりにつながったと考えられます。

ガンジー
営業利益の伸び率が売上高の伸び率よりも大きいっちゅうのは、利益率が改善しとるっちゅうことや。戦略強化ブランドの好調と店舗運営の効率化が奏功したと会社側も説明しとるから、単なる一過性やなくて構造的な改善が進んどるように見えるな。

3人のまとめ

一休
今日のところをまとめると、オンワードは決算内容の改善と脱百貨店の構造転換が同時に進んどって、それが株価にじわっと反映されてきたっちゅうことやな。

ベッカー
そうですね。第1四半期の増収増益、オーダースーツ事業の坪効率改善、そして百貨店依存からの脱却という3つの要素が組み合わさって、投資家の見方が変わりつつあるように感じます。今日は少し株価が下げていますが、7月末からの上昇トレンド自体は崩れていません。

ガンジー
ワシからも一言。アパレル株っちゅうのは季節や天候、消費者マインドで簡単に上下する業種やから、短期の値動きに一喜一憂しすぎるのはよくないで。むしろ大事なんは、会社の稼ぎ方そのものが変わってきとるかどうかや。今日見てきたように、オンワードは坪効率の改善やブランドポートフォリオの見直しに本気で取り組んどる。この中身をしっかり追いかけながら、じっくり判断していくのがええと思うわ。投資は自己責任、これは忘れたらあかんな。

本記事は2026年8月3日時点の公開情報をもとに作成しています。株式投資は元本割れのリスクを伴います。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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