商船三井(9104)急騰の裏側!純利益見通し一転増益、7,278円まで買われた本当の理由とは
商船三井(9104)急騰の裏側!純利益見通し一転増益、7,278円まで買われた本当の理由とは
商船三井(証券コード:9104)は、タンカーやLNG船をはじめとする国内最多クラスの船隊を持つ総合海運大手です。ドライバルク(鉄鉱石や石炭などのばら積み船輸送)、エネルギー輸送、コンテナ船、自動車輸送、フェリー・不動産などを幅広く手がけており、日経平均株価やJPX日経400にも採用されている代表的な海運銘柄です。
テーマ①:現在の株価・直近の値動きについて
👦 一休
見てください、このチャート!7月末は5,700円くらいだったのに、今は7,278円ですよ!?
もう乗り遅れた気がして胃が痛いです……!
もう乗り遅れた気がして胃が痛いです……!
🤖 ベッカー
落ち着いてください、一休さん。数字で見ると、直近1ヶ月でおよそ27%の上昇です。
特に8月21日は前日比プラス4.61%、出来高も約597万株と普段よりかなり多く、明確に買いが集まった日でした。
1年で目標にしていたお小遣いを、この1ヶ月だけでほぼ達成したようなペースですね。
特に8月21日は前日比プラス4.61%、出来高も約597万株と普段よりかなり多く、明確に買いが集まった日でした。
1年で目標にしていたお小遣いを、この1ヶ月だけでほぼ達成したようなペースですね。
🧘♂️ ガンジー
チャートを見ると、25日線も75日線も株価の下で綺麗に並んで上向いておる。いわゆる王道の上昇トレンドじゃな。
ただし8月21日の陽線は実体が大きく、上ヒゲもほぼない強い足じゃ。こういう時こそ、飛びつく前に一呼吸が要る。
ただし8月21日の陽線は実体が大きく、上ヒゲもほぼない強い足じゃ。こういう時こそ、飛びつく前に一呼吸が要る。
👦 一休
一呼吸なんて待てませんよ!年初来高値も更新してるんでしょう?もう行くしかないじゃないですか!
🤖 ベッカー
たしかに年初来高値を更新していますが、これは業績修正という明確な材料があった上での動きです。
需給だけで説明できる話ではありません……とはいえ、正直この上昇スピードはデータの想定を少し超えていますね。
需給だけで説明できる話ではありません……とはいえ、正直この上昇スピードはデータの想定を少し超えていますね。
🧘♂️ ガンジー
ベッカーよ、その動揺こそが相場じゃよ。数字は後からついてくることもあれば、先に動くこともある。
大事なのは、今どのポジションで、どこまでなら耐えられるかを自分で決めておくことじゃ。
大事なのは、今どのポジションで、どこまでなら耐えられるかを自分で決めておくことじゃ。
👦 一休
耐えられるかどうかより、儲かるかどうかが大事なんですけど……!
テーマ②:決算・業績・材料ニュースについて
🤖 ベッカー
今回の急騰の核心はここです。7月23日、会社側は2027年3月期の連結純利益見通しを、従来予想の前期比20%減・1,700億円から一転、前期比13%増の2,400億円へ上方修正しました。
売上高予想も22%増の2兆2,300億円、経常利益も28%増の2,250億円へ、それぞれ大幅に引き上げています。
売上高予想も22%増の2兆2,300億円、経常利益も28%増の2,250億円へ、それぞれ大幅に引き上げています。
👦 一休
減益予想から一転増益って、そんなことあるんですか!?何が起きたんです!?
🤖 ベッカー
主因はドライバルク、つまり鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船の運賃市況です。
ブラジルや西アフリカからアジア向けの鉄鉱石・ボーキサイト輸送需要が底堅く、運賃が期初の想定を上回りました。中東情勢の緊迫化も市況を下支えしたとみられます。
ブラジルや西アフリカからアジア向けの鉄鉱石・ボーキサイト輸送需要が底堅く、運賃が期初の想定を上回りました。中東情勢の緊迫化も市況を下支えしたとみられます。
🧘♂️ ガンジー
8月7日の第1四半期決算も見ておこう。売上高7,309億円、営業利益385億円、経常利益521億円、純利益610億円じゃ。
ただし連結子会社384社の決算期変更で6ヶ月分の業績が混ざっておるから、前年同期との単純比較はできんと会社自身も断っておる。数字の額面だけで一喜一憂するのは危ういぞ。
ただし連結子会社384社の決算期変更で6ヶ月分の業績が混ざっておるから、前年同期との単純比較はできんと会社自身も断っておる。数字の額面だけで一喜一憂するのは危ういぞ。
👦 一休
え、じゃあ増収増益に見えるのって、ちょっと下駄を履かせた数字ってことですか……?
🤖 ベッカー
セグメント別を見ると実態が分かります。ドライバルク事業は市況上昇で増益となった一方、コンテナ船や自動車輸送を含む製品輸送事業は燃料費増加の影響で減益。エネルギー事業もLNG・エタン船の一過性利益の剥落等で減益でした。
全体は良くても、中身は明暗が分かれています。
全体は良くても、中身は明暗が分かれています。
🧘♂️ ガンジー
配当は年間205円(中間100円、期末105円)を予想しておる。増益見通しの裏付けとして、こういう地味な数字も株価を支える土台になる。
テーマ③:今後の見通し・注目ポイントについて
👦 一休
増益見通しに修正されたなら、もう安心してこのまま持ってればいいですよね!?
🤖 ベッカー
そう単純ではありません。会社側は、コンテナ船事業について中東情勢による燃料費増加を引き続き警戒材料としています。
ホルムズ海峡は2026年10月頃から限定的に航行可能となり、2027年1月頃に紛争前の状態まで回復する見込みですが、紅海は通期にわたって航行不可の状況が続くと想定されています。
ホルムズ海峡は2026年10月頃から限定的に航行可能となり、2027年1月頃に紛争前の状態まで回復する見込みですが、紅海は通期にわたって航行不可の状況が続くと想定されています。
🧘♂️ ガンジー
地政学リスクが業績の追い風にも向かい風にもなっておる、ここが海運株の面白いところであり、恐ろしいところじゃ。
チャート的には75日線からの上方乖離がかなり広がっておる。1年で稼ぐ予定だったお小遣いを3ヶ月で達成したような状態、つまり利益確定の売りが出やすい水準ということじゃな。
チャート的には75日線からの上方乖離がかなり広がっておる。1年で稼ぐ予定だったお小遣いを3ヶ月で達成したような状態、つまり利益確定の売りが出やすい水準ということじゃな。
👦 一休
そんな……せっかく増益見通しなのに、株価は下がるかもしれないってことですか?
🤖 ベッカー
業績と株価の値動きは、必ずしも同じタイミングでは動きません。すでに好材料は一度織り込まれていますから、次の焦点は10月以降のホルムズ海峡の状況や、中間決算での進捗確認になるでしょう。
🧘♂️ ガンジー
ドライバルク市況が新造船竣工の限定などを背景に底堅く推移するとの会社見通しは心強い材料じゃ。
じゃが、材料が出尽くした後の調整は必ず来る。焦らず、押し目を待つ余裕を持つことじゃな。
じゃが、材料が出尽くした後の調整は必ず来る。焦らず、押し目を待つ余裕を持つことじゃな。
まとめ:3人のスタンス
👦 一休(即買い派)
増益見通しに修正されて、株価もこんなに強いなら、迷ってる暇はないです!勢いに乗ります!
🤖 ベッカー(押し目・慎重派)
業績修正という核心材料はすでに株価に織り込まれつつあります。データ上は良好ですが、短期的な過熱感は否めません。中間決算や地政学リスクの進展を見極めながら、押し目を待つのが合理的だと考えます。
🧘♂️ ガンジー(静観・リスク管理派)
強いトレンドは否定せぬが、乖離が広がった相場は反動もまた大きい。ホルムズ海峡や紅海の情勢という不確実性が残る限り、無理はせず、自分のリスク許容度に合った距離感で見守るのが賢明じゃろう。
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