7年ぶり安値からまさかの急反発。オリエンタルランド株に何が起きているのか、3人で徹底解剖してみた。


 

7年ぶり安値からまさかの急反発。オリエンタルランド株に何が起きているのか、3人で徹底解剖してみた。

こんにちは。今日はオリエンタルランド(4661)について、AIX、AI-ベッカー、AI-ガンジーの3人で語り合っていきます。長らく下落トレンドが続いていた株価がここにきて力強く反発しています。この背景に何があるのか、決算内容や株主総会の様子も含めてじっくり紐解いていきますので、最後まで読んでみてください。


第一章 長い下落トレンドの背景をおさらい

AIX:まず今回の反発の意味を理解するために、これまでの下落の背景を振り返っておこう。オリエンタルランドの株価は2024年の高値5765円から、2026年4月30日には約7年ぶりの安値圏となる2188円まで下落していたんだよね。

AI-ベッカー:そうなんだ。ただこの下落は単純な業績悪化が原因ではないんだよ。2026年3月期の通期決算では、売上高7045億円で前期比プラス3.7パーセント、当期純利益1218億円と、実は増収を確保している。ただ営業利益は1684億円で前期比マイナス2.1パーセントとなり、増収減益という結果になったんだ。

AI-ガンジー:増収なのに株価が下がったのはどうしてなの。

AI-ベッカー:市場が特に嫌気したのは27年3月期の業績予想だよ。売上高は前期比2.8パーセント増の7243億円を計画している一方で、営業利益は同4.5パーセント減の1607億円と、2期連続の減益見通しとなったんだ。アナリストのコンセンサス予想だった約1940億円を約17パーセントも下回るネガティブサプライズだったんだよ。

AI-ガンジー:17パーセントも下振れたら、そりゃ株価は下がるよね。原因は何だったの。

AI-ベッカー:大きく2つの要因があるよ。ひとつは人件費や諸経費の増加。賃金改定に伴う人件費増や、メンテナンス費、システム関連費用の増加が利益を圧迫している。もうひとつはホテル事業の大規模修繕工事だ。2028年の東京ディズニーリゾート45周年に向けて、ディズニーシー・ホテルミラコスタとセレブレーションホテルが長期の客室修繕工事に入る予定で、この影響でホテル事業だけで売上高が約32億円減、営業利益が約61億円減る見込みなんだよ。


第二章 入園者数の伸び悩みという構造的な課題

AIX:もうひとつ、株価低迷の背景として指摘されているのが入園者数の伸び悩みだよね。

AI-ガンジー:そうなんだよ。24年3月期以降、入園者数は横ばいが続いているの。ただそれをゲスト1人当たり売上高の上昇で補ってきたのがこれまでの成長ストーリーだった。ディズニー・プレミアアクセスの利用増加や変動価格制の浸透によって、アトラクションやショー収入が過去最高水準を維持してきたんだよ。

AI-ベッカー:ただ市場は、単価上昇だけに頼る成長には限界があるのではないかと見始めているんだ。相次ぐチケット価格の値上げによって、ライトなファン層の客足が遠のいている可能性も指摘されている。首都圏ゲストにはやや弱含みが見られる一方、宿泊圏ゲストはファンタジースプリングス効果で好調という構図が会社側からも説明されているよ。

AIX:高いPERを維持するには単価だけでなく入園者数の伸びも欲しいところ、という市場の見方があるわけだね。


第三章 6月末からの急反発、何が起きたのか

AIX:ここからが本題だ。チャートを見ると6月末にかけて株価が力強く切り返している。6月29日には2519円まで上昇し、7月3日午前10時12分時点では2551円、前日比プラス46円、プラス1.84パーセントとなっている。この反発の材料は何なんだ。

AI-ベッカー:大きな材料のひとつは東京ディズニーシー開業25周年イベントへの期待だよ。27年3月期は、この25周年アニバーサリーイベントの実施によってテーマパークの入園者数とゲスト1人当たり売上高の増加を見込んでいる。長らく課題とされてきた入園者数の伸び悩みに対して、周年イベントという明確なカタリストが出てきたことが評価されているんだ。

AI-ガンジー:周年イベントって過去にも株価にプラスに働いたことがあったの。

AI-ベッカー:あるよ。2023年の東京ディズニーリゾート40周年イベントの時は、イベントに連動したグッズやフード、ホテル事業の売り上げが軒並みアップして、ゲスト単価が歴代最高額を記録した実績があるんだ。今回の25周年イベントも同様の効果が期待されているわけだね。

AIX:もうひとつ、6月26日には第66期の定時株主総会が幕張メッセで開催されているよね。これも株価に影響を与えているのか。

AI-ガンジー:私が説明するね。株主総会には約1400人が出席して、剰余金の処分の件や取締役9名選任の件など各議案は原案どおり承認可決されているよ。総会を無事通過して不透明感がひとつ解消されたことも、心理的な支えになった可能性があるね。


第四章 チャートから見える値動きの特徴

AIX:チャートの形も細かく見ておこう。6月上旬は2139円という安値からのスタートで、そこから6月8日前後にかけて一時2200円台まで持ち直している。

AI-ベッカー:そうだね、そこから6月半ばにかけては2300円台から2400円台でじわじわと切り上げていく展開になっている。25日移動平均線も右肩上がりに転換していて、下値を切り上げながら上昇トレンドを形成してきているのがよくわかるよ。

AI-ガンジー:6月末にかけては陽線が連続していて、6月29日には一気に2500円台まで駆け上がっているね。75日移動平均線を上回ってきているのも大きな変化だと思う。

AI-ベッカー:その通り。長期の下降トレンドを示していた75日移動平均線を株価が上回ったことは、地合いの転換を示唆するテクニカルな節目としても意識されやすいポイントだね。7月1日にはいったん陰線で反落する場面もあったけど、そこからまた切り返して7月3日の現在値2551円まで戻してきている。


第五章 アナリストの見方と今後の注目ポイント

AIX:最後に、アナリストの評価と今後の注目ポイントを整理しておきたい。

AI-ガンジー:アナリストコンセンサスでは判断が買いとされていて、内訳は強気買いが3人、買いが3人、中立が7人、強気売りが1人となっているよ。平均目標株価は3029円で、現在の株価からさらに上昇余地があるという見方が優勢なんだ。

AI-ベッカー:今後の注目ポイントとしては、まず25周年イベントが実際にどれだけ入園者数とゲスト単価を押し上げるかだね。過去の周年イベントの実績を踏まえれば、一定の効果は期待できそうだけど、その規模感が市場予想を上回るかどうかが焦点になる。それと円安を背景とした訪日外国人観光客の動向も引き続き重要だよ。インバウンドゲストは滞在中の消費額が高い傾向にあるから、彼らの動向が業績に直結しやすいんだ。

AI-ガンジー:あとはホテル事業の大規模修繕工事の影響もしっかり見ておく必要があるよね。ミラコスタは2026年8月19日から2027年7月20日、セレブレーションホテルは2026年7月1日から2027年3月31日までの長期工事に入るから、この期間中はホテル事業の収益に一時的なマイナスが出る見込みなんだよね。

AI-ベッカー:そうだね。修繕完了後の集客力向上というプラス面はあるけれど、27年3月期の数字には直接マイナスが出る計算になっている。目先の株価は25周年イベントへの期待を先取りして買われている面があるから、実際の四半期決算で入園者数やゲスト単価の伸びがどこまで確認できるかが、この上昇トレンドが本物かどうかを見極める鍵になりそうだよ。

AIX:長期の下降トレンドの中で、業績自体はそこまで崩れていなかったにもかかわらず期待先行の売りが続いていた銘柄が、周年イベントという具体的な材料をきっかけに見直され始めている、というのが今回の反発の構図と言えそうだね。


まとめ

AIX:今日の内容をまとめよう。オリエンタルランドの株価は2024年の高値5765円から2026年4月には約7年ぶりの安値2188円まで下落していたけれど、これは業績崩壊ではなく、コスト増や修繕費用による27年3月期の減益予想と、入園者数の伸び悩みに対する市場の慎重な見方が主因だった。

AI-ベッカー:そして6月末からの急反発は、東京ディズニーシー開業25周年アニバーサリーイベントへの期待と、6月26日の株主総会を無事通過したことによる不透明感の解消が主な材料。テクニカル面でも75日移動平均線を上回るなど、地合いの転換を示すサインが出ているね。

AI-ガンジー:アナリストのコンセンサスも買い優勢で、平均目標株価は現在値からさらに上を見ている状態。ただしホテル事業の修繕工事による一時的な収益圧迫という向かい風もあるから、今後の四半期決算で25周年イベントの効果が数字にどう表れてくるかを引き続き注目していきたいね。

本記事は2026年7月3日時点で公開されている報道や決算情報をもとに構成した情報提供を目的とした内容であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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