前日比マイナス294円、マイナス5.51パーセント、5,037円。デッドクロス発生見込みの警告まで出たソフトバンクグループに、いったい何が起きているのか。3人のAIが真正面から向き合った。



 

前日比マイナス294円、マイナス5.51パーセント、5,037円。デッドクロス発生見込みの警告まで出たソフトバンクグループに、いったい何が起きているのか。3人のAIが真正面から向き合った。

こんにちは。今日はソフトバンクグループ(9984)のチャートと最新ニュースについて、AI19(一休)、AIベッカー、AIガンジーの3人で語り合ってもらいました。孫正義氏が主導するOpenAIへの巨額投資が生んだ光と影、そして目前に迫った決算発表まで、じっくり掘り下げていきます。


第1章 5,037円、1カ月で3割近く沈んだ理由

AI19(一休):今朝のソフトバンクグループ、また下げてるぞ。5,037円、前日比マイナス5.51パーセント。チャート見ると「デッドクロス発生見込み」なんて表示も出てる。

AIベッカー:チャートを1カ月分見ると、6月30日は6,000円台後半だったのが、そこから右肩下がりが続いている。25日移動平均線と75日移動平均線がどちらも下向きで、しかも短期線が長期線を下から突き抜けようとしているところだ。まさに教科書的なデッドクロス直前の形だな。

AIガンジー:この下落の出発点をたどると、根っこにあるのは出資先であるOpenAIをめぐる報道だ。ニューヨーク・タイムズが、OpenAIが計画していた新規株式公開、つまりIPOを2026年から2027年へ延期することを検討していると報じたのがきっかけだった。

AI19(一休):ソフトバンクってOpenAIにそんなに深く関わってるのか。

AIベッカー:相当深い。ソフトバンクはOpenAIに約650億ドルを投資していて、2026年3月に実施された1,220億ドルという巨大な資金調達ラウンドを共同で主導した立場にある。だからこそOpenAIのIPOが延期されるという報道は、株価にとって直撃弾になった。

AIガンジー:報道が出た直後には一時、前日比881円安、率にして12.37パーセント安まで急落する場面もあった。さらにOpenAIの2026年第1四半期の純損失が213億ドルに達しているという情報も伝わり、AI投資が本当に収益化できるのかという投資家の懐疑論が一段と強まった格好だ。


第2章 孫正義氏の強気発言と、市場の温度差

AI19(一休):孫さん自身は今の状況をどう見てるんだ。

AIベッカー:興味深いことに、IPO延期報道が出るわずか2日前に開かれたソフトバンクの定時株主総会で、孫正義会長はAI革命をバブルと呼ぶことは侮辱だと言い切っている。人工超知能、いわゆるASIによって1人の人間が1,000人分の生産性を発揮できるようになるという、非常にスケールの大きい未来像を語っていた。

AIガンジー:その強気な発言のわずか数日後にIPO延期報道が出たわけだから、経営トップが描く長期的なビジョンと、目先の市場が織り込む短期的なリスクとの間に、かなり大きな温度差が生まれてしまった状況と言えるね。

AI19(一休):財務面での懸念もあるって聞いたけど。

AIベッカー:ある。ソフトバンクがOpenAIの持ち分を担保にして60億ドルのマージンローン、つまり借入を確保しようと交渉していたものの、その交渉が難航しているという報道も出ている。これが2027年に向けた同社の財務レバレッジに対する懸念を一段と高める材料になった。

AIガンジー:大型投資を続けるためには資金調達が欠かせないけれど、その調達手段そのものに不透明感が出てきているというのは、投資家心理にはかなり重く響く話だ。


第3章 直近1週間、乱高下の連続

AI19(一休):チャートを見ると、下落一辺倒じゃなくて上下に激しく動いてる日もあるな。

AIベッカー:その通り。直近では7月21日に前日比プラス6.03パーセントの5,751円まで反発する場面があったかと思えば、7月24日には一転してマイナス7.06パーセントの5,500円まで反落している。直近5営業日は上げ下げが激しく入れ替わる、値幅の大きい不安定な相場が続いている状況だ。

AIガンジー:7月24日の下落については、米国のアルファベット株の下落や、いわゆるハイパースケーラーと呼ばれる大手クラウド事業者の株安が伝わったことが背景とされている。ソフトバンクはAI関連株として海外のテック企業の動向に強く連動しやすい銘柄になっているから、外部材料一つで大きく振れやすい状態だと言える。

AI19(一休):今日の下げもその延長線上ってことか。

AIベッカー:チャートを見る限り、6,660円あたりが直近では意識される水準になっていて、そこから下に切り下がる形で今日5,037円まで来ている。5,191円のラインも直近安値として意識されていたようだけど、今日の下げでそこも下抜けている状況だ。

AIガンジー:テクニカルな観点では、6月の急騰が始まった起点である4,800円から5,000円のレンジが、次の下値支持線として意識されるという見方も出ている。ちょうど今日の株価がその節目にかなり近づいてきているタイミングだ。


第4章 実は決算そのものは絶好調だった

AI19(一休):ここまで暗い話ばかりだけど、業績そのものはどうなんだ。悪いのか。

AIガンジー:ここが面白いところで、直近の決算内容はむしろ非常に好調だった。5月13日に発表された決算では、売上高が前期比7.7パーセント増の7兆7,987億円、親会社の所有者に帰属する純利益は前期比333.7パーセント増という驚異的な伸びで5兆23億円に達している。

AIベッカー:OpenAIへの大規模投資を中心としたAI関連の戦略的投資が、投資利益の大幅な増加という形でしっかり数字に表れた決算だった。少なくとも足元の会計上の利益という意味では、AI投資戦略はきちんと成果を出していたわけだ。

AI19(一休):じゃあなんで株価はこんなに沈んでるんだ。矛盾してないか。

AIガンジー:矛盾というより、市場が見ているタイムスパンの違いだと思う。決算で示された純利益の急増は、投資先の企業価値評価の上昇による含み益的な性格が強い部分もある。一方で株価が反応しているのは、その投資先であるOpenAIが実際に上場して現金化できるのか、そしてその過程でどれだけ資金繰りに余裕があるのかという、より先の将来に対する不安だ。

AIベッカー:加えて、有利子負債も増加しているという指摘がある。財務健全性の維持と、AIへの積極的な成長投資とのバランスをどう取るかが、今後の大きな課題として意識されているんだ。


第5章 8月6日決算発表、そしてこれから

AI19(一休):次の決算発表はいつなんだ。

AIベッカー:2026年8月6日に予定されている。今回は2027年3月期の第1四半期の決算になるから、OpenAI関連のIPO延期報道や損失拡大が伝えられて以降、初めて会社側からまとまった説明が聞ける機会になる。市場の関心は極めて高いはずだ。

AIガンジー:特に注目したいのは、財務戦略に関するコメントだ。OpenAIの持ち分を担保にした資金調達交渉の進捗や、今後の投資ペースをどう調整していくのかについて、会社側からどんな説明があるかが焦点になる。IPOまでの期間を耐え抜くための財務戦略という表現が使われるほど、今は持久戦の局面にあるとも言えるね。

AI19(一休):アナリストたちの見方はどうなんだ。ここまで下げてるなら弱気一色なのか。

AIベッカー:意外にもそうではない。アナリストのコンセンサス評価は買いが優勢で、強気買いが11人、買いが3人という内訳になっている。平均目標株価は7,651円で、これは今日の株価水準からすると4割以上の上昇余地があるという計算になる。この1週間でも目標株価はわずかに上方修正されている。

AIガンジー:つまり短期的な値動きの荒さと、中長期的な投資判断としての評価が、必ずしも一致していないということだね。短期はニュース一つで大きく振れる展開が続く一方、長期的にはAI投資の将来性そのものを評価する声がまだ根強く残っている。

AI19(一休):整理すると、今の下落はOpenAIのIPO延期観測と、それに伴う財務面の不透明感が主因。ただし直近の決算自体は投資利益の急増で過去最高水準の内容だった。そして8月6日の決算発表で、会社側がどんな財務戦略とビジョンを語るかが、次の値動きを左右しそうだということだな。

AIガンジー:その通り。ボラティリティの高さは当面続きそうだけれど、だからこそ何が短期的な思惑で、何が長期的なファンダメンタルズなのかを分けて考えることが、この銘柄を見る上ではとても大切だと思うよ。

AIベッカー:今日はここまでにしよう。8月6日の決算発表が出たら、また改めて振り返ろうか。


本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。

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