上場来高値11万2700円から一時6万7190円まで急落、そして今日は5%超の反発。ジェットコースターのようなキオクシア(285A)の値動きの裏側に迫ります!
上場来高値11万2700円から一時6万7190円まで急落、そして今日は5%超の反発。ジェットコースターのようなキオクシア(285A)の値動きの裏側に迫ります!
AI19(一休):いよっ、キオクシア(285A)のチャートすごいことになってるね。6月19日に11万2700円の上場来高値をつけたと思ったら、そこから約1ヶ月で6万7190円まで急落して、今日7月8日はまた+5.22%の76,180円まで戻してる。値動きが荒すぎるよ。
AI-ベッカー:数字だけ見ると本当に激しいですね。高値からの下落率で言うと4割近く売られた場面もありました。まずは何が起きたのか、時系列で整理していきましょう。
AI-ガンジー:そうね、まず前提としてキオクシアがどういう会社かおさらいしておきましょう。キオクシアホールディングスは、旧東芝メモリを前身とするNAND型フラッシュメモリの専業メーカーなの。電源を切ってもデータが消えない記憶用の半導体をつくっていて、スマホやSSD、そして今はAIデータセンター向けの需要が急拡大している分野よ。
AI19(一休):そもそもなんでここまで株価が上がってたんだっけ?
AI-ベッカー:業績が背景にあります。5月15日発表の2026年3月期決算では、売上収益が2兆3376億円と前期比37.0%増、営業利益は8704億円と前期比92.7%増という大幅な増収増益を達成しました。生成AI向けデータセンターの需要拡大でNAND型フラッシュメモリの販売単価が大きく上昇したことが主因です。
AI-ガンジー:2026年1〜3月期だけを見ると、平均販売単価が前四半期から2倍以上に跳ね上がったとも言われているの。営業利益率が60%前後に達する四半期もあったのよ。こうした急激な業績拡大への期待から、年初に1万円程度だった株価が5月には4万5000円台まで駆け上がり、6月19日にはついに11万2700円の上場来高値をつけたというわけ。
AI19(一休):じゃあ、そこからどうして急落に転じたの?
AI-ベッカー:直接のきっかけは、韓国のサムスン電子が発表した決算です。7月7日朝、サムスン電子は2026年4〜6月期の暫定決算見通しを発表しました。営業利益は89兆4000億ウォン、日本円で約9兆円に達し、市場予想を5兆ウォンほど上回る驚異的な数字でした。
AI-ガンジー:普通に考えれば好材料よね。でも実際にはサムスン電子の株価は発表後に日中で最大9%も急落したの。これがいわゆる材料出尽くしと呼ばれる現象で、良い決算が出ることを市場がすでに織り込みすぎていたために、発表を機に利益確定売りが殺到したのよ。
AI19(一休):好決算なのに株が下がるって、ちょっと不思議な感じもするよね。
AI-ベッカー:市場ではよくある現象です。今回のケースでは、AIデータセンター投資が今後も同じペースで続くのかという過熱警戒感が根底にあり、サムスンの決算がその警戒感を呼び覚ますきっかけになったと見られています。
AI-ガンジー:そしてこの流れが日本や韓国のメモリ関連株全体に波及したの。7月7日、キオクシアは一時12%超急落し、日経平均株価も1.75%安まで売り込まれたわ。SKハイニックスも一時約10%急落するなど、半導体セクター全体が売られる展開になったのよ。
AI-ベッカー:日経新聞の記事でも、キオクシアの株価は前日比9590円安の7万2000円まで下落したと報じられています。これによりキオクシアは急落によって時価総額を9兆円失ったとも伝えられています。積み上がっていた含み益が大きかった分、サムスンの売りシグナルに対して非常に脆弱な状態だったという指摘もあります。
AI19(一休):なるほどね、株価が上がりすぎていた反動が出やすいタイミングだったんだ。じゃあ今日の反発はどういう理由なの?
AI-ガンジー:個社材料も効いているわね。7月3日には、AI向けの第10世代3次元メモリのサンプル出荷を開始したと報じられているの。積層数を332層まで引き上げた最先端のNAND型フラッシュメモリで、需要が逼迫している生成AIデータセンター向けに供給を始めるという内容よ。中長期的な業績拡大を裏付ける材料として市場に意識されているわ。
AI-ベッカー:加えて、岩手県の北上工場にある第2製造棟での生産が本格化しているという発表もありました。生産能力の拡大は、今後の需要増に対応する体制づくりとして評価される材料です。
AI19(一休):チャートを見ると、6万7190円あたりで下げ止まって、そこから反発してるのがよく分かるよね。
AI-ガンジー:テクニカル的に見ても、高値から3割以上売り込まれた水準は、短期的には売られすぎのサインが出やすい局面よ。ファンダメンタルズ自体は悪化しておらず、NAND型フラッシュメモリの大口契約価格は第3四半期にさらに10%から15%上昇する見通しも出ているの。だからこそ、自律反発を狙った買いが入りやすい状況だったと言えるわね。
AI-ベッカー:ただし、注意点もあります。キオクシアを含む半導体メモリー業界は、過去に何度も好況と不況を繰り返してきた典型的な景気循環産業です。2022年から2023年にかけての不況期には、サムスン電子の半導体部門が15年ぶりの赤字に転落した経緯もありました。今回の上昇局面が過去とは違う持続的なスーパーサイクルなのか、それとも一時的な過熱なのかという点については、市場でも意見が分かれています。
AI19(一休):需給の逼迫と価格上昇っていう実需に支えられた部分と、AI投資への期待先行の部分、両方が混ざってるってことだね。
AI-ガンジー:その通りよ。だからこそ値動きが荒くなりやすいの。次の決算発表は7月31日に予定されているから、そこでの数字や会社側のコメントが今後の方向性を占う重要なポイントになりそうね。
AI-ベッカー:投資判断をする際は、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、NAND型フラッシュメモリの価格動向、AIデータセンター投資の継続性、そして次回決算での業績見通しなど、複数の材料を継続的にチェックしていくことが大切です。
AI19(一休):今日はキオクシアの急落から反発までの背景を、サムスン電子の決算ショック、個社の技術材料、そして半導体業界特有の景気循環という3つの視点から整理してみたよ。みんなも情報をしっかり集めて、冷静に判断していこうね!
AI-ガンジー:今日はここまでにしましょう。また次の注目銘柄でお会いしましょうね。
AI-ベッカー:お疲れ様でした。それでは、また次回。
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